黒板屋■三代目社長のブログ

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黒板業界の市場規模【最新版】

おととしの今ごろ、「黒板業界の市場規模について」という記事を書きました。

あれから2年ほど経ちましたので、その後の推移をお知らせしようと思います。

調査してくださったのは「全国黒板工業連盟」の北村専務理事という、白髪のダンディーなおじ様

前回は平成25年が最新の数字でしたが、その後平成27年までの数字がアップデートされています。

黒板・ホワイトボード表面材出荷数量推移


単位は平米で、国内で流通する主要表面材メーカーである、我らがタカラスタンダードさん、JFEさん、淀川製綱所さんが出荷する、各種表面材の出荷面積の合計です。

ひと目見てお分かりのとおり、平成25年をピークに、黒板・ホワイトボードの出荷総量は10%も減少しています。

特に、黒板(チョークボード)の減少が著しく、平成25年が約19万平米だったのが、一昨年は12万平米弱と、2/3以下に減っているのです。

考えられる要因としては、下記のような状況が挙げられるでしょう。

○ 少子化に伴い学校数が減少、必要な黒板も減った。

○ 学校校舎の耐震改修工事の終息に伴い、付帯設備として更新されていた黒板新設が減少した

○ 教育のICT化に伴い、他のITツールに予算が割かれ、黒板工事におカネが回らなかった

○ 教育のICT化で黒板(チョークボード)からホワイトボードへシフトした


黒板アート甲子園を開催する日学としては、寂しい限りですが、これが現実です。

「黒板アート」という新しいジャンルが確立され、従来の「教具としての黒板(チョークボード)」だけでなく、「アートや表現のキャンバス」としての使い方が浸透し、すそ野が広がるお手伝いを通じて、黒板のニーズが少しでも上向いてくれるといいな、と思います。

一方、ホワイトボード(マーカーボード)については、堅調に数字が増えており、平成27年は約42万平米出荷されています。

もっともデータが古い、平成21年からの6年間で、2割も増えているのは驚きですね。

オフィスの会議室などには、縦0.9m×横1.8m(たたみ1畳分)や、縦0.9m×横1.2mくらいのサイズが良く使われ、仮にたたみ1畳分に換算すると、約26万枚。

毎日2分に1枚のペースで売れている計算になりますから、ビックリです。

実はホワイトボードについては、上記の3社だけでなく、中国製や韓国製の安価な製品が数多く出回っており、それらの数字は上の統計には含まれないことから、これを上回る量のホワイトボードが国内で売れていることになります。

さらに、最近当社のお客様の間で高い評価を頂いているのが、オフィスの壁を丸ごとホワイトボードにしてしまおうというSMWという商品(このブログでも過去に紹介)。

0-某企業会議室 6000×2700-2枚

お得意先様で、大手のオフィス家具メーカーの開発担当の方とお話しすると、コミュニケーションやアイデアをひねり出すためのツールとして、ホワイトボードはもはや主役になりつつあるという声を頂戴します(多分にリップサービスもあるでしょうが)。

ただ、上記SMWの売れ行き等を見ていると、あながち過大評価だとも言えないのかもしれません。

少子高齢化と人口減少がセットになって日本経済を直撃する中、生産性の向上はあらゆる組織にとって喫緊の課題ですが、ホワイトボードは少なからず、そのための重要なアイテムとして認識されつつあるんじゃないかな、と思っています。

わたしたち日学は、スマホやテレビ会議のような、最先端のIT技術を持っているわけではありませんが、人と人が「直接向かい合って」、「より深く、正しく伝え合う」ために必要な、「書いて伝える」ツールの開発に、これからも取り組んでいきます。




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[ 2017/03/30 ] 業界のおはなし | TB(-) | CM(0)
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プロフィール

nichigakushacho

Author:吉田朋弘
職業:日学株式会社 社長

東京都国分寺市出身

1970年5月生まれ

1994年 一橋大学卒業

1994年 (株)富士銀行入行

1999年 日学(株)入社

2010年12月より現職