黒板屋■三代目社長のブログ

古くて新しい。身近なメディアの素晴らしさをご紹介します

黒板の落下事故について

少し前の話ですが、平塚市の小学校で、黒板が落下するという事故が発生しました。

「小学校で黒板落下、児童軽いけが 神奈川・平塚」(朝日新聞デジタルの記事)

まずは被害に遭われた学校と、ケガをされた生徒さんにお見舞い申し上げます。

子供たちが普段通う学校の備品、しかも黒板のような大きく重量のあるものが、生徒さんを傷つけるということは、本来あってはならないことです。

黒板業界は本件について、猛省するとともに、再発防止に向けて確実な対策を打ち出さなければならないと思います。

今回事故を起こした黒板は、当社の製造・施工によるものではありませんでしたが、ここでは、日学がいち黒板メーカーとして、本件をどのように考え、対処していく方針かを述べたいと思います。

その前に、ちょっと回りくどいのですが、黒板の形態についてご説明します。

まず、学校に据え付けられる黒板には大きく分けて「固定式」と、「可動式」の二種類があります。

固定式は壁に直接取り付けられ、ボード自体は固定されて動かないもの(↓)。

21-19曲面背景あり

平面タイプ曲面タイプがあり、サイズは横3.6m・縦1.2mが一般的です。

中学校以上の普通教室に多く取り付けられています。

可動式で最もよく目にするのは、「EVスライダー黒板」「UD(UP/DOWUN)黒板」と呼ばれる、1枚の平面や曲面黒板が、上下にスライドするもの(↓)。

EVスライダー黒板

教師と生徒に伸長差のある、小学校の普通教室に多く取り付けられています。

可動式で次によく目にするのは、「上下式黒板」とか「上下引き違い黒板」と呼ばれる、2枚の平面黒板が左右の滑車によって吊り下げられたもの(↓)で、今回の事故はこのタイプで発生しました。

上下式黒板

音楽室や理科室・家庭科室など、主に特別教室で使用されます。

また幅が5mを越える大型タイプが、大学の講義室などでよく採用されています。

その他、2枚の小型黒板が左右にスライドして、その奥からスクリーンなどが現れる「引分け黒板」(↓)も可動式にあたります。

引分式黒板

当社製の黒板の表面は、アルミメッキホーローや、スチール塗装などいくつかタイプがありますが、通常使用であれば3年は書き消しに支障が出ることはありません。

ホーロー製に至っては5年以上、下手をすると10年・20年も使い続けられるお客様もいらっしゃいます。

…ところが、ここが問題で、「黒板はメンテナンス・フリー」と思い込まれる方がたくさん出てきてしまうのですが、決してそうではありません。

残念ながら黒板業界は当社も含め、この点についてのお客様への説明と、きめ細やかなアフターフォローが、不十分だったと反省すべきだと思います。

つまり、黒板もクルマ同様、「定期的な点検・メンテナンスと部品交換が必要」です!!

表面材料はとても長持ちするのですが、それを取り囲む様々なパーツには寿命があります。

例えば角の部分を保護するコーナーパーツや、粉受け(チョーク置き)部分のエンドパーツは樹脂製ですから、経年劣化で割れることがあります。

古い学校にお邪魔すると、ここが破損しているものを見かけることは、よくあります。

また先に述べた「黒板の種類」のうち、特に「可動式」の黒板は内部にワイヤーやチェーン、スプリング、回転ギア、ブレーキ装置など、外側からは見えない機械部品が多く使われ、これらの部品も摩耗や経年劣化します。

さらに可動することにより、壁との固定部分に衝撃や負担がかかり、きちんと施工されていない製品は、今回の事故のように長年にわたる疲労が原因で、突然脱落することもあり得るわけです。

今回、事故を起こした製品は、幸いにして当社製ではありませんでしたが、どこの黒板屋さんが作ったとしても、点検やメンテナンスが行き届かなければ、割れたパーツで、または保護パーツが取れたむき出しのアルミフレームで、生徒さんが怪我をすることは十分あり得ます。

当社では現在、製品に対する保証に加え、定期点検メンテナンス保証をセットにした、「こくばん安心保障・定期診断パック」を、お勧めしています。

一定の条件(数量や購入総額など)を満たした納入製品なら、契約料は何と無料!!

クリックしてチラシを表示>
こくばん・あんしん保障チラシ

「こくばん安心保障」契約を結んでいただいたお客様は、保証期間内の修理はもちろん、点検サービス料は無料です(製品の保証期間後の、修理や部品交換は有償)。

加えて、今回の脱落事故を受けて、当社製・他社製に関わらず、すでに設置された黒板・ホワイトボード・掲示板等の、安全点検を受け付けます。

まずは、今ある黒板の状況がどんな状態なのか。

プロの目で点検することで、いち早く現状を把握し、速やかに適切な措置を講じること、これが第一歩でしょう。

子供たちの安全な学習環境のために、最寄りの日学の支店・営業所にお問い合わせください。

↓ランキングに参加しています。1日1回、クリックしていただけると励みになります
にほんブログ村 経営ブログ 中小企業社長へ
にほんブログ村
[ 2015/04/30 ] 業界のおはなし | TB(-) | CM(0)
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

nichigakushacho

Author:吉田朋弘
職業:日学株式会社 社長

東京都国分寺市出身

1970年5月生まれ

1994年 一橋大学卒業

1994年 (株)富士銀行入行

1999年 日学(株)入社

2010年12月より現職